ふたご座流星群2024|12月13日~14日に極大!観察のポイントと月明かり対策
ふたご座流星群を詳しく解説!
ふたご座流星群(Geminids)は、毎年12月中旬に観測される三大流星群の一つで、
その流星の明るさと頻度の多さから、多くの天文ファンに人気があります。
特徴
発生時期
毎年12月4日~17日頃に観測可能ですが、ピークは
12月13日夜から14日未明にかけてとなります。
2024年の場合も同様にこの時期が予測されています。
母天体
通常、流星群の母天体は彗星ですが、ふたご座流星群の母天体は
小惑星「3200ファエトン(Phaethon)」とされています。
これは珍しい特徴であり、小惑星の塵が地球の大気に突入することで流星が発生します。
流星の特徴
ふたご座流星群の流星は比較的ゆっくりとした速度で流れ、
色が鮮やかで明るいことが多いです。
また、観測条件が良ければ1時間に100個以上の流星が見られることもあります。
放射点
流星群の放射点はふたご座のカストル付近に位置しています。
ただし、放射点を中心に流星が飛び出すように見えますが、実際には夜空全体に
流れ星が現れるため、広い視野で観察することが重要です。
観測のポイント
観測場所
街明かりの少ない暗い場所が理想的です。視界を遮るものがない場所を選びましょう。
放射点は夜遅くに高く上がるため、深夜から明け方にかけての観測が最適です。
観測条件
天候:
晴れていることが必要です。
月齢:
月明かりが少ないほど観測条件が良くなります。
観測準備
特別な器具は不要で、肉眼での観察が可能です。
ただし、暖かい服装や寝袋などを用意すると、快適に観測できます。
ふたご座流星群の意義
ふたご座流星群は、天文現象としてだけでなく、夜空を見上げることで自然の
美しさや宇宙の広大さを感じる機会でもあります。
また、観察を通じて天文学への興味を深めることもできます。
月明かりに負けない明るい流れ星を観察しよう
2024年のふたご座流星群の活動は、12月14日10時頃に
極大を迎えると予想されます。
今年は12月15日が満月で、ほぼ一晩中明るい月明かりの影響を受けるため、
暗い流星が見えづらくなり観察の条件は良くありません。
とは言え、明るい流星も多く流れるふたご座流星群ですので、
12月12日夜から12月15日明け方までの3夜は、普段よりも
多くの流星を見ることが期待できます。
最も多く流れ星が見られるいわゆる極大夜は、
12月13日夜から14日明け方にかけてでしょう。
13日の夜は、21時頃から流星の数が増えていき、
14日0時頃に空の暗い場所で観察した場合、
1時間あたり30個程度の流星が見られそうです
(東京付近の場合、以下同じ)。
さらに14日3時から5時頃には、見られる流星の数が1時間に
約40個に達することが期待されます。
極大夜の前日にあたる12月12日夜は、夜半過ぎから見られる流星が増えそうです。
空の暗い場所で観察した場合、13日3時から5時頃に1時間に約20個の
流星が見えるものと予想されます。
また極大夜の翌日となる12月14日夜は、突出して多く見られる時間帯はなく、
14日21時から15日5時まで、1時間あたり10個から15個程度の
流星を観察できることでしょう。
なお、いずれの夜も月が明るく流星観察の邪魔となります。
月が輝く空とは反対側の空を見るようにしたり、空の高い位置に月が
ある場合にはあえて少し低めの空を見たり することで、月明かりの
影響を小さくすることができますので、観察の際の参考にしてください。
流星は、放射点を中心に放射状に出現しますが、放射点付近だけでなくどちらの
方向にも現れますので、なるべく空の広い範囲を見渡すようにしましょう。
また、屋外の暗さに目が慣れるまで、最低でも15分ほどは観察を続けると良いでしょう。
レジャーシートを敷いて地面に寝転んだり、背もたれが傾けられる
イスに座ったりすると、楽な姿勢で観察できます。
たいへん寒い季節ですので、寒さ対策をしっかりおこなってください。
事故に遭わないように十分注意し、マナーを守って観察をしてください。