高額医療で月8万円節約のイメージ画像

👩‍🦳 はじめに:ある方の「病院代が家計を圧迫している」の一言

ある方(73歳)は、年金暮らしの普通の高齢者です。 糖尿病と高血圧を患っており、月に3回ほど病院へ通っていました。 薬代・検査費・診察料を合わせると、毎月の医療費はなんと約9万円。 年金だけではまかなえず、困り果てていました。

そんなある日、ケアマネージャーさんが言った一言がきっかけになったようです。 「高額療養費制度、使っていますか?」 それまでその方は、制度の存在を知りませんでした。

💡 高額療養費制度との出会い

調べてみると、高額療養費制度は「1ヶ月の医療費が上限額を超えた分が払い戻される制度」。 所得に応じて上限が決められており、母の年金収入(年間200万円未満)だと、上限は月57,600円でした。 つまり、それを超えた分は返ってくるのです。

✨ ポイント:医療費が月9万円 → 実質負担は約57,600円。 約32,000円が払い戻される仕組み。

📄 実際の申請手順(リアル体験ベース)

  1. ① 病院の会計窓口で「限度額適用認定証」を申請
    健康保険証と印鑑を持って、区役所の保険年金課へ。 その場で説明を受け、3日後に郵送で「限度額適用認定証」が届きました。
  2. ② 病院窓口で認定証を提示
    翌月の診察時に提出すると、その月から支払いが上限額までに自動調整されました。 今まで9万円払っていたのが、その月から5万円台に。
  3. ③ 以前支払った分は「払い戻し申請」
    すでに支払った過去3ヶ月分についても申請ができ、合計約8万円が後日振込まれました。

📬 必要書類と注意点(リアルに感じたこと)

  • 健康保険証
  • 印鑑(シャチハタ不可)
  • 振込先口座(本人名義)
  • 領収書(原本)
  • 申請書(区役所または保険組合にて配布)

書類自体はシンプルでしたが、申請窓口が混み合うのと、 「病院ごと・月ごと」に分けて整理するのが少し大変でした。 役所の方が丁寧に教えてくれたので、なんとかスムーズに完了。

💴 実際にいくら戻ってきたのか?

結果として、母の場合は3ヶ月分で合計82,000円が振り込まれました。 振込日は申請から約2ヶ月後。 母は通帳を見て、静かに「これで今月は安心して暮らせる」と言いました。 その瞬間、制度のありがたみを心から感じました。

💰 自動計算ツール(シミュレーション)



🔎 制度を使って感じた3つのポイント

  1. ① 申請は「早め」が鉄則:過去分も3ヶ月まで遡れますが、時間が経つと領収書紛失のリスクが。
  2. ② 世帯合算を活用:同じ健康保険に加入している家族の医療費を合算できます。
  3. ③ 「限度額適用認定証」は病院ごとに提示が必要:入院時は特に忘れずに。

📚 この経験から伝えたいこと

正直、最初は「手続きが面倒そう」と思っていました。 でも、やってみると案外簡単で、役所の人も本当に親切でした。 何より、「知らないだけで損をしていた」という現実を痛感しました。 同じように医療費で悩む高齢者や家族の方に、ぜひこの制度を知ってほしいです。

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