曲げられる！ペロブスカイト太陽電池、福島の未来を照らす新技術

設置予定場所と目的:

Jヴィレッジ（楢葉町、広野町）:

芝生の周囲に曲げて設置し、曲面での性能を確認します。

 

あづま総合運動公園（福島市）:

公園内に設置し、公共施設での利用を検証します。

 

福島県立博物館（会津若松市）:

公共施設のモデルケースとして設置されます。

 

これらの実証実験を通じて、ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた
性能評価や課題の抽出を行い、将来的な普及拡大を目指しています。

ペロブスカイト太陽電池は、軽量で柔軟性があり、曲面やビルの
壁面など多様な場所への設置が可能とされています。

 

しかし、発電効率や耐久性に課題が残るため、今回の実証事業で
これらの点を検証する予定です。

 

この取り組みは、2050年のカーボンニュートラル（温室効果ガス排出実質ゼロ）を
目指す政府の方針の一環であり、再生可能エネルギー導入拡大の切り札とされています。

 

さらに、福島県では水素エネルギーの実証実験も進行中であり、
再生可能エネルギーの最先端技術の実用化を目指しています。

 

福島県では震災と原発事故からの復興を目的に2016年から再生可能エネルギーを
使った発電施設や水素ステーションなどの整備が集中的に進められています。

この取り組みの一環として今回設置されることになり、3か所の予定地のうち、
楢葉町と広野町にまたがる「Jヴィレッジ」では円すい形の芝生を囲むように
曲げた形で電池が設置される計画です。

将来的には高速道路ののり面などへの設置も視野に、
その先行事例にしたい考えです。

 

大分県でも実施予定

大分県におけるペロブスカイト太陽電池の取り組みとして、株式会社デンケンが
2024年4月から特性評価測定サービスを開始する予定です。

 

サービスの概要:

提供開始時期: 2024年4月

実施場所: 大分県の同社本社工場

サービス内容: ペロブスカイト太陽電池の特性評価測定サービス

このサービスは、ペロブスカイト太陽電池の性能評価や研究開発を
支援することを目的としています。

具体的なサービス提供方法としては、大分県の同社本社工場にて
測定を行う予定です。

この取り組みは、ペロブスカイト太陽電池の実用化や市場展開に
向けた重要なステップとなるでしょう。

なお、現時点で大分県内でのペロブスカイト太陽電池の設置や実証実験に
関する具体的な情報は見つかりませんでした。

しかし、全国的にペロブスカイト太陽電池の実証実験や研究開発が進められており、
今後大分県でも同様の取り組みが行われる可能性があります。

例えば、東京都や神奈川県などで実証実験が行われています。
SGフォーラム

ペロブスカイト太陽電池は、軽量で柔軟性があり、従来のシリコン系太陽電池に
比べて製造コストが低減できる可能性があるため、次世代の太陽電池として
注目されています。

今後の技術開発や実証実験の進展により、さらなる普及が期待されます。