認知症の初期症状チェックリスト【保存版】

認知症の初期症状とは？

認知症は、記憶力や判断力、理解力などの認知機能が徐々に低下する病気です。 初期段階では「年のせい」と思われやすく、発見が遅れるケースも多く見られます。

しかし、初期の段階で気づき、医療機関を受診すれば、 進行を遅らせたり、改善が期待できることもあります。

💡 認知症の発症は「急に」ではなく「ゆっくりと変化する」もの。 だからこそ、日々の変化に家族が気づくことが大切です。

認知症の初期症状チェックリスト30項目【保存版】

以下の項目のうち、3つ以上当てはまる場合は注意が必要です。 医療機関（もの忘れ外来・神経内科など）への受診を検討しましょう。

🧠 記憶に関するサイン

• 同じことを何度も尋ねる・話す
• 約束や予定をよく忘れる
• 鍵・財布などをよく探す
• 料理の手順や買い物の内容を忘れる
• 日付や曜日の感覚があいまいになる

💬 思考・判断に関するサイン

• お金の管理ができなくなる
• 買い物でおつりの計算が苦手になる
• 電化製品の操作方法が分からなくなる
• 慣れた道で迷うことが増える
• 説明を理解するのに時間がかかる

🧍‍♀️ 行動・生活の変化

• 外出や人付き合いを避けるようになる
• 着替えや入浴を面倒がる
• 料理や掃除の回数が減る
• 冷蔵庫に古い食材がたまる
• 同じ服を何日も着る

💓 感情・性格の変化

• 怒りっぽくなる
• 頑固になる
• 疑い深くなる（被害妄想）
• 無関心・無表情になる
• 気分の浮き沈みが激しくなる

👥 社会性・会話の変化

• 言葉が出にくくなる
• 話の途中で何を言いたいか忘れる
• 人の名前が思い出せない
• 同じ話題を繰り返す
• 会話中に感情がすれ違う

✔️ これらのサインが見られたら、家族がそっと見守りながら観察記録をつけることが大切です。 医師に伝える際の重要な手がかりになります。

認知症の症状はどう現れる？種類別の特徴

認知症といっても原因はさまざま。代表的な4種類を理解しておくと、 家族の行動変化をより正確に捉えられます。

「物忘れ」と「認知症」はどう違うの？

年齢による物忘れと認知症の初期症状は似ていますが、次のような違いがあります。

チェックリストで当てはまった時の行動ステップ

1. 1. 記録をつける（いつ・どんな行動があったか）
2. 2. ケアマネージャー・地域包括支援センターへ相談
3. 3. 医療機関（もの忘れ外来など）を受診
4. 4. 医師の診断に基づき介護保険申請を検討
5. 5. 家族で情報を共有し、環境を整える

医療機関を受診する際は、本人が安心できる言葉がけを。 「健康チェックに行こう」「頭の疲れを診てもらおう」など、 ネガティブな表現を避けましょう。

進行を遅らせる生活習慣と予防法

• バランスの良い食事（地中海食・和食）
• 軽い有酸素運動（散歩・ラジオ体操）
• 人との交流（会話・趣味・地域活動）
• 脳トレ・読書・音読
• 質の高い睡眠

特に社会参加と笑顔が認知症予防の鍵。 「人と話す」「感情を動かす」行為が脳を活性化させます。

家族ができるサポートと声かけのコツ

家族の関わり方ひとつで、認知症の進行スピードや本人の安心感が変わります。

💬 悪い例：「何度も同じこと言ってる！」 💡 良い例：「そうだったね」「一緒に考えようか」

• 穏やかな声で短い言葉を使う
• 否定せずに共感で返す
• できることを奪わず、役割を作る
• 変化に気づいたら早めに専門家へ相談

家族のストレスが大きい場合は、デイサービスや介護相談窓口を活用して、無理なく支え合いましょう。

まとめ｜「早く気づく」ことが何よりのサポート

認知症は誰にでも起こり得る身近な病気です。 しかし、早期に気づき、環境を整えることで、穏やかな生活を長く保つことができます。

今日からできる第一歩は、「変化を記録し、話し合うこと」。 それが、本人にも家族にも安心をもたらす最大の支えになります。

最終更新日：2025年12月12日

監修：認知症ケア専門士・介護支援専門員