ホテル備品持ち帰り、深刻化:テレビや空気清浄機まで被害
近年、ホテルの客室備品を持ち帰る宿泊客が増え、深刻な問題となっています。
被害品は、シャンプーやリンスなどのアメニティグッズにとどまらず、
テレビや空気清浄機、加湿器、羽毛布団、果ては金庫まで、多岐にわたります。
中には、スーツケースに忍ばせて持ち去る悪質なケースも目立ち始めています。
被害状況と実態
2024年5月、栃木県の旅館で、シャンプーボトルの中身が抜き取られたり、
化粧水が丸ごと持ち去られたりした。
都内のホテルでは、枕やクッション、食器類をすべて持ち帰られた事例が発生。
東海地方のホテルでは、なんとドライヤーや液晶テレビまで持ち去られた。
中国の民宿では、3000元(約6万円)のドライヤーが盗まれた。
被害の原因
モラルの低下:一部の宿泊客の間で、ホテルの備品は
「持ち帰っても構わない」という認識が広まっている。
経済的な困窮:生活費の困窮から、ホテルの備品を持ち帰ることで
生活費を補おうとするケースも考えられる。
転売目的:高価な備品を持ち帰り、転売することで利益を
得ようとする悪意のある客も存在する。
ホテル側の対策
アメニティグッズに「持ち帰り禁止」の表示をする。
高価な備品は客室に置かず、フロントで貸し出す。
防犯カメラを設置する。
窃盗犯と疑われる人物を警察に通報する。
宿泊客のマナー
ホテルの備品はあくまでも宿泊中に使用するものであり、
持ち帰るのは窃盗行為となります。
アメニティグッズ等で、どうしても必要なものはホテルに問い合わせて購入する。
モラルを持って、気持ちよく宿泊しましょう。
ホテルの備品持ち帰り問題は、宿泊客とホテル双方の努力で解決していく必要があります。
マナーを守り、お互いに気持ちよく利用できる環境を作っていきましょう。